イースターマンデー
天使の月曜日
基本情報
歴史的背景と由来
2026年のイタリアのイースターマンデーは4月6日(月)に当たり、イタリア語では「ラ・パスクエッタ(Pasquetta)」、または「天使の月曜日(Lunedì dell’Angelo)」と呼ばれます。キリスト教の復活祭の翌日に位置し、イエス・キリストの墓を訪れた女性たちに天使が復活を告げたという新約聖書の物語に結び付けられています。復活祭そのものほど典礼上の中心的な日ではありませんが、復活の喜びを分かち合う日として、カトリック文化の深く根付くイタリアで重要な祝日となっています。
イタリアでは、復活祭当日を家族と家庭で過ごし、その翌日のパスクエッタには親族や友人と屋外へ出かけるという生活文化が発達しました。「復活祭を家族と、パスクエッタを誰とでも」という趣旨の言い回しが示すように、この日は宗教的意味に加え、春の到来を楽しむ国民的な休日として定着しています。近代以降、とりわけ戦後の余暇文化や自動車旅行の普及によって、都市から郊外・海辺・湖畔・山間部へ出かける習慣が広まり、現在では全国的な春の行楽日として認識されています。
伝統、習慣、お祝いの方法
典型的な過ごし方は、家族や友人同士でのピクニック、日帰り旅行、バーベキュー、田園や海岸での昼食です。復活祭の食卓で残った料理を持ち寄ることも多く、子羊料理、ハムやサラミ、チーズ、復活祭のパン菓子コロンバ・パスクアーレ、ゆで卵などが楽しまれます。地域によっては、屋外で肉を焼いたり、春野菜やパスタ料理を中心にした簡素な食事を囲んだりします。天候が不安定な場合は、自宅で長い昼食を楽しむほか、レストランやアグリツーリズモを予約する家庭も少なくありません。
都市部では公園や美術館、歴史地区、遊園地などへ出かける人が多く、観光地では春の繁忙期の始まりを告げる日にもなります。教会では復活祭期の礼拝が続けられますが、一般の祝祭は比較的くつろいだ雰囲気で行われます。挨拶には「Buona Pasquetta(ブオナ・パスクエッタ/よいパスクエッタを)」が使われ、「Buona Pasqua(ブオナ・パスクア/復活祭おめでとう)」と併せて祝福を伝えることもあります。なお、パスクエッタは国の祝日であるため、官公庁や多くの学校・企業が休みとなりますが、観光施設や飲食店は営業形態を変えながら多くの来訪者を迎えます。