聖ステファノの日
ボクシング・デー
基本情報
歴史的背景と由来
聖ステファノの日(St. Stephen’s Day)は、キリスト教で最初の殉教者とされる聖ステファノを記念する日で、毎年12月26日に祝われます。聖ステファノは、使徒言行録に登場する初期キリスト教徒で、貧しい人々への奉仕と信仰を説いた末、エルサレムで石打ちにされ殉教したと伝えられています。西方教会ではクリスマスの翌日に置かれ、キリストの誕生を祝う降誕節の一日として発展しました。
イギリスでは、12月26日は一般に「ボクシング・デー(Boxing Day)」と呼ばれ、聖ステファノの日という宗教的名称よりも、銀行休業日・祝祭日としての性格が強くなっています。「ボクシング」という名称は、かつて教会が貧しい人々のために置いた献金箱や、使用人・職人に雇用主が贈ったクリスマスの箱(Christmas box)に由来すると説明されます。2026年は12月26日が土曜日に当たるため、イギリスでは振替の銀行休業日が12月28日(月)となります。
伝統、習慣、お祝いの方法
イギリスのボクシング・デーには、家族や友人が集まり、クリスマス当日の料理の残りを利用したロースト肉、ハム、サンドイッチ、ミンスパイなどを楽しみます。サッカーのプレミアリーグをはじめとするスポーツ観戦、競馬、散歩、パブでの交流も代表的な過ごし方です。大規模な商業施設では年末セールが始まり、近年はオンラインショッピングを含む買い物の日としても定着しています。
地域によっては、チャリティー活動や募金、地域の集会が行われます。また、イングランドの一部では伝統的なフォックスハンティングに由来する騎馬行事が続いていますが、現在は法規制のもとで多くが代替的な催しとなっています。聖ステファノの日に結び付く「レンの少年たち(Wren Boys)」の行列や、聖ステファノを祝う名称はアイルランドで特に知られており、イギリス全体の一般的な慣習とは区別されます。挨拶は通常、クリスマス期間の表現である「Happy Boxing Day」や「Merry Christmas」が使われ、宗教的な場面では「Happy St. Stephen’s Day」と言うこともあります。