大統領の日
ワシントン誕生日
基本情報
歴史的背景と由来
プレジデンツ・デー(Presidents Day)は、アメリカ合衆国の大統領と大統領職の歴史をたたえる祝日で、2026年は2月16日(月)に当たります。連邦法上の正式名称は現在も「ワシントン誕生日(Washington’s Birthday)」であり、初代大統領ジョージ・ワシントンの誕生日である2月22日を記念する行事として発展しました。ワシントンの死後、誕生日を祝う慣習が広まり、南北戦争前後には国家統合や共和制の理念を象徴する記念日としての意味も強まりました。
祝日はもともと2月22日に設けられていましたが、1968年制定・1971年施行の「統一月曜祝日法(Uniform Monday Holiday Act)」により、国民が連休を取りやすくする目的で2月の第3月曜日へ移されました。一般にはエイブラハム・リンカーンの誕生日(2月12日)も合わせて祝う日と理解され、「プレジデンツ・デー」という名称が広く定着しましたが、リンカーンを州の祝日として別に記念するか、複数の大統領を対象とするかは州によって異なります。また、商業広告で広まった名称であるため、連邦政府の公式祝日名とは区別する必要があります。
伝統、習慣、お祝いの方法
プレジデンツ・デーには、連邦政府機関、銀行、郵便局、多くの学校や企業が休業または短縮営業となります。ただし、州政府や地方自治体、民間企業の扱いは一様ではありません。学校ではワシントン、リンカーン、トーマス・ジェファソンなど歴代大統領の功績、アメリカ独立と合衆国憲法、民主主義や公職の責任について学ぶ授業が行われることがあります。大統領の肖像画や演説を題材にした展示、歴史博物館の特別行事、再現劇、記念講演などが開催される地域もあります。
家庭や地域で全国的に統一された祝い方や定番の挨拶はありませんが、ワシントンに結び付けられた桜、斧、チェリーパイなどを扱う教材や催しが見られます。チェリーパイは、ワシントンが桜の木を切ったという有名な逸話にちなむ象徴的な食べ物ですが、その逸話自体は後世に形成された伝説とされています。現代のアメリカでは、祝日の三連休を利用した旅行や家族の集まりに加え、大規模な小売店の「プレジデンツ・デー・セール」が恒例となっています。標準的な祝日用の挨拶はないものの、「Happy Presidents Day!(プレジデンツ・デーおめでとう)」や、歴代大統領と公民の歴史を振り返る趣旨のメッセージが使われます。