メモリアルデー
メモリアルデー
基本情報
歴史的背景と由来
メモリアルデー(Memorial Day、戦没者追悼記念日)は、アメリカ合衆国で兵役中に亡くなった人々を追悼する祝日です。2026年は5月25日(月)にあたり、毎年5月の最終月曜日に定められています。南北戦争(1861~1865年)で多くの犠牲者が出た後、戦没者の墓に花や旗を供える「デコレーション・デー(Decoration Day)」の慣習が各地で広まり、現在のメモリアルデーの原型となりました。起源となった地域や最初の記念行事については複数の説がありますが、1868年に北軍の元司令官ジョン・A・ローガンが、5月30日を戦没者追悼の日とするよう呼びかけたことが、全国的な制度化を促しました。
当初は南北戦争の戦没者を中心に追悼していましたが、第一次世界大戦以降、すべての戦争・軍事行動で亡くなった米軍関係者をたたえる日へと意味が広がりました。1971年、連邦祝日法により「5月最終月曜日」の休日として統一され、三連休の一つとして定着しました。ただし本来の中心は夏の始まりを祝うことではなく、戦没者への記憶と敬意を新たにすることです。退役軍人全体をたたえる11月のベテランズデー(Veterans Day)とは、対象と趣旨が異なります。
伝統、習慣、お祝いの方法
メモリアルデーには、墓地や記念碑を訪れ、戦没者の墓にアメリカ国旗や花を供えます。各地では軍楽隊や退役軍人、市民が参加するパレード、追悼式典、黙とうが行われ、国旗は正午まで半旗に掲げられます。また、午後3時には「National Moment of Remembrance(全国追悼の瞬間)」として、1分間の黙とうをささげる呼びかけがあります。ワシントンD.C.のアーリントン国立墓地で大統領が献花する式典も、代表的な公的行事です。
祝日が初夏の三連休に当たるため、家族や友人が集まるバーベキュー、ピクニック、野外活動、地域のパレードなども盛んです。ハンバーガー、ホットドッグ、グリルした肉、ポテトサラダ、とうもろこし、アップルパイなど、アメリカの屋外集会で親しまれる料理がよく食卓に並びます。スポーツ観戦やインディアナポリス500の開催時期と結び付くこともありますが、近年は商業的な「夏の始まり」の側面が強まりすぎないよう、追悼の本来の意味を意識する動きもあります。挨拶では一般的に「Happy Memorial Day」と言うこともありますが、より敬意を示す表現として「戦没者の犠牲を心に刻むメモリアルデーをお過ごしください」や「We remember and honor those who made the ultimate sacrifice(尊い犠牲を払った方々を記憶し、たたえます)」などが適しています。