オーストラリアの日
オーストラリアの日
基本情報
歴史的背景と由来
オーストラリア・デーは、毎年1月26日に行われるオーストラリアの国民的記念日で、2026年は1月26日(月)に当たります。この日は、1788年1月26日にアーサー・フィリップ率いるイギリスの「ファースト・フリート(第一船団)」が現在のシドニー湾に到着し、ニューサウスウェールズ植民地の設立が宣言された出来事に由来します。ただし、これは先住民アボリジナルおよびトレス海峡諸島民が暮らしていた土地へのイギリスの植民地化の始まりでもあり、「発見」や「建国」と単純に表現することはできません。
1月26日が広く「オーストラリア・デー」として定着したのは比較的新しく、20世紀後半に国民的祝日としての性格が強まりました。現在は、オーストラリアの多文化社会、民主主義、市民権、地域社会への貢献をたたえる機会とされる一方、先住民にとっては土地の喪失、暴力、文化的抑圧を想起させる日でもあります。そのため、「インベージョン・デー(侵略の日)」や「サバイバル・デー(生存の日)」と呼ぶ行事、追悼集会、抗議デモも各地で行われ、祝賀と歴史的省察をどのように両立させるかが継続的に議論されています。
伝統、習慣、お祝いの方法
オーストラリア・デーには、自治体や地域団体による屋外コンサート、パレード、スポーツ大会、バーベキュー、花火などが行われます。各地で新たにオーストラリア国籍を取得する人の市民権授与式が開かれ、功績のある個人や団体を表彰する「オーストラリア・デー・オナーズ」も重要な慣行です。国旗を掲げたり、緑と金の衣服や装飾を身につけたりする人もいますが、先住民文化を尊重する式典では、国歌斉唱に加えて「カントリーへの歓迎」や「カントリーの承認(Acknowledgement of Country)」が行われることがあります。
家庭や友人同士では、ソーセージをパンに挟む「ソーセージ・シズル」、ハンバーガー、エビや魚介類、サラダ、パブロバなどを楽しむのが代表的です。「Happy Australia Day!(ハッピー・オーストラリア・デー)」が一般的な挨拶ですが、歴史的背景への配慮から、相手や地域によっては「オーストラリア・デーをどのように過ごしますか」と中立的に尋ねる表現も適切です。祝賀行事に参加せず、先住民の歴史を学ぶ催しや追悼・抗議集会に参加する人もおり、現代のオーストラリア・デーは、国の多様な文化と植民地化の歴史を考える複合的な一日となっています。