国王誕生日
国王誕生日
基本情報
歴史的背景と由来
オーストラリアの「キングズ・バースデー(King’s Birthday)」は、オーストラリア国王の誕生日を記念する祝日です。ただし、実際の国王チャールズ3世の誕生日である11月14日ではなく、イギリスおよび英連邦諸国に広がった「君主の公式誕生日」を祝う制度に基づいています。植民地時代以来、君主の誕生日は忠誠と帝国との結び付きを示す公的な記念日とされ、オーストラリアでも各州・準州の祝日制度に組み込まれてきました。
エリザベス2世の在位中は「クイーンズ・バースデー」と呼ばれていましたが、2022年の崩御とチャールズ3世の即位を受け、2023年から正式名称が「キングズ・バースデー」に変更されました。日付は全国一律ではなく、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、南オーストラリア州、タスマニア州、オーストラリア首都特別地域、北部準州などでは通常6月第2月曜日です。2026年は6月8日(月)に当たり、西オーストラリア州では9月28日(月)、クイーンズランド州では10月5日(月)に祝われます。
伝統、習慣、お祝いの方法
キングズ・バースデーは、多くの地域で三連休を生む初冬のパブリックホリデーとして親しまれています。家族や友人と旅行、キャンプ、バーベキュー、スポーツ観戦を楽しむほか、商店やショッピングセンターでは祝日セールが行われます。特にビクトリア州メルボルンでは、オーストラリアン・フットボール・リーグ(AFL)の伝統的な祝日開催試合が大きな話題となり、スポーツを通じた地域の祝祭として定着しています。
この日には、君主から授与されるのではなく、オーストラリア政府が発表する「キングズ・バースデー・オナーズ(King’s Birthday Honours)」も注目されます。これは地域社会への貢献、公共奉仕、文化、科学、スポーツなどで功績を挙げた人々を顕彰する制度です。一般的な挨拶は英語で「Happy King’s Birthday」ですが、日常会話では祝日そのものを話題にして「Enjoy the long weekend(連休を楽しんで)」と声を掛けることも多く、宮廷儀礼よりも休日、地域行事、スポーツ、社会貢献を重視する現代的な祝日となっています。