聖ステファノの日
ボクシング・デー
基本情報
歴史的背景と由来
聖ステファノの日(St. Stephen’s Day)は、キリスト教で最初の殉教者とされる聖ステファノを記念する日で、毎年12月26日に祝われます。聖ステファノは、初期キリスト教共同体の指導者の一人であり、エルサレムで信仰を証ししたために石打ちで殉教したと伝えられています。西方教会ではクリスマスの翌日に置かれ、降誕を祝う喜びと、信仰のために犠牲となった人物を記憶する日が連続する典礼上の意味を持ちます。日本の暦でいえば、毎年12月26日に当たるキリスト教の記念日です。
オーストラリアでは、聖ステファノの日そのものは全国的な祝日名としては一般的ではなく、12月26日は通常「ボクシング・デー(Boxing Day)」として認識されています。英国植民地時代に受け継がれた教会暦上の聖ステファノの日は、カトリック教会や英国国教会などで現在も記念されますが、世俗的な祝祭としては、スポーツ、買い物、家族の集まりを中心とするボクシング・デーの文化に吸収されました。2026年は12月26日が土曜日に当たり、州・準州の規定により、ボクシング・デーの振替休日が12月28日月曜日となる場合があります。ただし、振替の扱いは地域ごとに異なります。
伝統、習慣、お祝いの方法
宗教的には、12月26日前後の日曜日または当日に、聖ステファノを記念するミサや礼拝が行われます。聖書の『使徒言行録』に記された彼の説教と殉教が朗読され、貧しい人や困窮する人への奉仕、勇気、慈善の精神が説かれます。オーストラリアではこの宗教的行事に参加する人は限定的ですが、教会によってはクリスマス期の礼拝の一部として扱い、地域の慈善活動や寄付と結び付けることもあります。
一般のオーストラリア社会では、12月26日はボクシング・デーとして、クリスマスの食事の残りを囲む家族の昼食、海辺や公園での余暇、クリケットや競馬などのスポーツ観戦、大規模な年末セールを楽しむ日です。シドニー・ホバート間ヨットレースのスタートや、クリケットのボクシング・デー・テストもこの時期を象徴する行事です。宗教的な場面では「Happy St. Stephen’s Day」や「Blessed Feast of St. Stephen」といった英語の挨拶が使われますが、日常のオーストラリア英語では「Merry Christmas」や「Happy Boxing Day」のほうが一般的です。