元日
新年
基本情報
歴史的背景と由来
韓国の「元日」は、太陽暦の1月1日に当たる「新正(シンジョン、신정)」を指します。2026年の元日は木曜日で、大韓民国では公休日として扱われます。韓国では伝統的に太陰太陽暦に基づく旧正月「ソルラル(설날)」が一年で最も重要な正月行事でしたが、近代化の過程で太陽暦が公的な暦として定着し、現在は1月1日も新年の始まりを祝う日として広く認識されています。太陽暦の採用は、朝鮮王朝末期の甲午改革期にあたる1890年代に進められました。
現代の韓国では、1月1日の新正は、旧正月ほど長期の帰省や儀礼を伴うものではない一方、新しい年の目標を立て、家族や友人と一年の無事と幸福を願う節目となっています。特にソウルの普信閣(ポシンガク、보신각)で行われる除夜の鐘や、各地の海岸・山間部での日の出鑑賞は、韓国の新年を象徴する風景です。なお、2026年の旧正月は2月17日であり、伝統的な祖先祭祀や大規模な帰省は主にこの時期に行われます。
伝統、習慣、お祝いの方法
元日の前夜から当日にかけて、ソウルの鐘閣周辺や各地方都市ではカウントダウン行事、文化公演、花火などが催されます。家族や友人同士で新年を迎え、海や山へ日の出を見に行く「日の出見物(ヘマジ、해맞이)」も人気があります。テレビでは新年特番や年末歌謡番組が放送され、公共機関や企業、学校では新年の挨拶とともに一年の抱負を語る機会が設けられます。
韓国語の代表的な新年の挨拶は「새해 복 많이 받으세요(セヘ ボン マニ パドゥセヨ)」で、「新年にたくさんの福を受け取ってください」という意味です。元日に食べる料理は地域や家庭によって異なりますが、白い餅を使ったトックッ(떡국)は新年の料理として広く知られています。ただし、正式な家族儀礼としてトックッを食べたり、年長者にセベ(세배)という新年の礼をしたりする習慣は、主として旧正月ソルラルに結び付いています。