アラゴンの日
サン・ホルヘ(アラゴンの日)
基本情報
歴史的背景と由来
「アラゴンの日(Día de Aragón)」は、スペイン北東部のアラゴン自治州で毎年4月23日に祝われる州民の日です。2026年は4月23日(木曜日)に当たります。この日は、アラゴンの守護聖人である聖ゲオルギウス(サン・ホルヘ)を記念する祝日であり、アラゴン人としての歴史的・文化的なアイデンティティーを確認する機会でもあります。1978年の自治制度発展期に公式の記念日として定着し、1982年のアラゴン自治州憲章によって自治州の祝日として制度的に位置づけられました。
聖ゲオルギウスとアラゴンの結び付きは中世にさかのぼります。伝承では、1096年のアルコラスの戦いで、聖ゲオルギウスがキリスト教軍を助け、ウエスカ征服に勝利をもたらしたとされます。この物語は、白地に赤い十字と、イスラム勢力の指導者を象徴する四つの頭を配した「アルコラスの十字架」の図像と結び付けられ、アラゴンの歴史意識や紋章文化に大きな影響を与えました。現在の祝日は宗教的起源を持ちながら、アラゴン王国の歴史、自治権、地域文化、現代の自治州としての連帯を幅広く表現する公共的な行事へと発展しています。
伝統、習慣、お祝いの方法
アラゴンの日には、州政府や各県・自治体による公式式典、アラゴン旗の掲揚、功労者への表彰、記念講演、音楽・舞踊公演などが行われます。州都サラゴサをはじめ、ウエスカ、テルエル、各地の町では、伝統衣装をまとった人々によるホタ(jota)の歌と踊り、民族音楽、歴史再現行事、工芸品市、郷土文化の展示が催されます。聖ゲオルギウスにちなむ宗教行列や礼拝が行われる地域もありますが、現代の中心は、アラゴン語圏の文化、郷土史、自治州としての誇りを紹介する市民参加型の催しです。
食卓では、アラゴン産の子羊料理「テルナスコ・デ・アラゴン」、ミガス、野菜料理、チーズ、ワインなど、地域の農牧業と結び付いた料理が楽しまれます。サラゴサなどでは、4月23日を本とバラの日として紹介する催しが開かれることもありますが、バラと本の組み合わせは特にカタルーニャのサン・ジョルディの伝統として知られ、アラゴン全域で一律に行われる慣習ではありません。祝日の挨拶としては「Feliz Día de Aragón(アラゴンの日おめでとう)」や「Feliz San Jorge(聖ゲオルギウスの日おめでとう)」、「¡Viva Aragón!(アラゴン万歳)」などが用いられます。