カーニバル
カーニバル
基本情報
歴史的背景と由来
ブラジルのカーニバル(Carnaval)は、キリスト教カトリックの四旬節が始まる「灰の水曜日」の前に行われる大規模な祝祭です。2026年は、主要な祝典が2月13日頃から17日の謝肉祭当日まで続き、2月18日の灰の水曜日を境に四旬節へ入ります。語源は、肉を断つ期間を前にした「肉との別れ」を意味するラテン語系の表現に由来するとされ、ヨーロッパの謝肉祭文化がポルトガル植民地時代にブラジルへ伝わったことが起源の一つです。
植民地期の「エントルード」と呼ばれる水や香料を掛け合う民衆行事は、やがて都市の仮装行列や音楽文化へ発展しました。19世紀末から20世紀にかけて、アフリカ系ブラジル人のリズム、舞踊、宗教的・共同体的伝統が、ポルトガル由来の祝祭と融合し、現在のブラジル・カーニバルを形作りました。特にリオデジャネイロではサンバ学校による壮大なパレードが発展し、カーニバルはブラジルの多民族的な歴史、都市文化、創造性を象徴する国際的な行事となっています。
伝統、習慣、お祝いの方法
リオデジャネイロでは、サンバ学校が毎年異なるテーマを掲げ、華やかな山車、精巧な衣装、打楽器隊、踊り手によってサンボードロモのパレードを行います。参加者はサンバのリズムに合わせて練り歩き、各学校の演出、音楽、振り付け、衣装などが評価されます。街中では「ブロコ」と呼ばれる市民グループの路上パレードも盛んで、仮装をした人々が開放的に踊り、歌い、地域ごとの音楽を楽しみます。
地域によって特色は大きく異なります。バイーア州サルヴァドールでは、巨大な音響トラック「トリオ・エレトリコ」を中心に、アシェーやサンバ・ヘギなどの音楽で祝います。ペルナンブーコ州レシフェやオリンダでは、力強いマラカトゥやフレーヴォ、巨大な人形が有名です。食卓にはフェイジョアーダ、アカラジェ、コシーニャ、チュラスコなどのブラジル料理が並び、暑い時期には冷たい飲み物やビールも楽しまれます。定番の挨拶は「Feliz Carnaval!(楽しいカーニバルを!)」や「Bom Carnaval!(よいカーニバルを!)」で、親しい間柄では音楽と踊りを通じて祝祭の一体感を分かち合います。