感謝祭
感謝祭
基本情報
歴史的背景と由来
カナダのサンクスギビング(Thanksgiving、フランス語ではAction de grâce)は、秋の収穫と日々の恵みに感謝する祝日です。2026年は10月12日(月)に行われます。アメリカの感謝祭とは異なり、カナダでは収穫期が早く訪れるため、11月ではなく10月の第2月曜日に設定されています。家族や友人が集まり、自然の恵み、健康、共同体の支えに思いを寄せる機会として定着しています。
その起源には、ヨーロッパ人による北米での収穫祝いや航海の安全への感謝、さらに先住民諸民族が古くから実践してきた季節の恵みを祝う伝統など、複数の歴史的背景があります。1578年、イングランドの探検家マーティン・フロビッシャーが現在のヌナブト地域で航海の無事を祝う礼拝を行ったことは、カナダにおける初期の感謝祭の一例として紹介されます。その後、19世紀に収穫感謝の行事が制度化され、1879年には国の祝日として定められました。1957年以降は10月第2月曜日が正式な日となっています。一方、植民地化の歴史や先住民社会への影響を踏まえ、祝日の物語を単純な「新旧文化の融和」として語らず、土地・収穫・共同体をめぐる多様な視点を尊重する動きも広がっています。
伝統、習慣、お祝いの方法
典型的な祝い方は、週末を含めて家族や親しい人々が集まり、七面鳥のロースト、詰め物、マッシュポテト、グレービーソース、クランベリーソース、カボチャのパイなどを囲む食事会を開くことです。地域や家庭によっては、七面鳥の代わりにハムや鶏肉を用いたり、秋の野菜、りんご、メープルシロップを使った料理を加えたりします。食卓では、今年ありがたいと感じた出来事を順番に話す家庭もあり、飾り付けには紅葉、カボチャ、トウモロコシ、麦穂など、秋の収穫を象徴するものが使われます。
祝日期間には、親族訪問、自然公園での散策、地域の収穫祭、慈善活動やフードバンクへの寄付なども行われます。カナディアン・フットボールの試合をテレビで観戦することも人気の過ごし方です。一般的な挨拶は英語で「Happy Thanksgiving!」、フランス語で「Joyeuse Action de grâce!」です。日本語では「サンクスギビングおめでとう」「感謝祭を楽しく過ごしてね」などと表現できます。アメリカの感謝祭ほど大規模なパレードや固定的な国民行事という性格は強くなく、落ち着いた家族行事として祝われる点が、カナダらしい特徴です。