元日
元日
基本情報
歴史的背景と由来
日本の「元日」は、毎年1月1日に新しい年の始まりを祝う祝日です。古くから日本では、年の初めに歳神(としがみ)を迎え、家族の健康や豊作、繁栄を願う習わしがありました。現在の正月行事につながる風俗は、宮中の年始儀礼や農耕社会の信仰、地域ごとの祖先祭祀などが重なり合いながら発展したものです。
日本では明治5年(1872年)に太陽暦の採用が決定され、明治6年(1873年)1月1日から現在のグレゴリオ暦による新年が始まりました。それ以前は太陰太陽暦に基づく旧暦の正月が用いられていたため、地域や行事によっては今も旧正月の伝統が残っています。戦後の祝日法では1月1日が「元日」と定められ、「年の初めを祝う」日として国民に広く定着しています。2026年の元日は、令和8年(2026年)1月1日です。
伝統、習慣、お祝いの方法
日本の正月には、門松やしめ飾りを玄関に飾り、鏡餅を供えて歳神を迎えます。大みそかには年越しそばを食べ、除夜の鐘を聞きながら新年を待つ家庭も多く、元日から三が日にかけては家族でおせち料理や雑煮を味わいます。おせちには、黒豆、数の子、田作り、えびなど、健康、子孫繁栄、豊作、長寿への願いが込められています。雑煮は地域によって餅の形や汁、具材が大きく異なり、日本各地の食文化を象徴する正月料理です。
元日には神社や寺へ初詣に出かけ、今年一年の無病息災や家内安全を祈願します。子どもが大人からお年玉を受け取ったり、年賀状や新年のあいさつで親族・友人と交流したりすることも代表的な習慣です。新年の定番のあいさつは「明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします」で、より丁寧には「旧年中は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます」と言います。テレビの正月番組、福袋、初日の出、書き初めなども、現代の日本で親しまれている新年の風景です。