メモリアルデー
顕忠日
基本情報
歴史的背景と由来
韓国の「顕忠日(ヒョンチュンイル/현충일)」は、祖国のために命をささげた殉国烈士と戦没者を追悼する国家記念日です。毎年6月6日に定められ、朝鮮半島の独立運動に関わった人々、韓国戦争(朝鮮戦争)で戦死した軍人、国のために殉職した軍人・警察官など、国家と国民を守るために犠牲となった人々を広く顕彰します。2026年の顕忠日は6月6日(土曜日)にあたります。
顕忠日の制度は、韓国戦争後の1956年に正式に設けられました。6月は韓国で国家的な追悼の月とされ、6月6日が選ばれた背景には、農耕暦の「芒種(マンジョン)」の頃に戦没者を祀る慣習があったことも関係しています。現在では、ソウル顕忠院や大田顕忠院をはじめとする国立墓地で政府主催の追悼式が行われ、国の発展が多くの犠牲の上に築かれたことを振り返る日となっています。
伝統、習慣、お祝いの方法
顕忠日の朝には、国立ソウル顕忠院や国立大田顕忠院などで政府主催の追悼式が開かれ、大統領をはじめとする政府関係者、遺族、軍関係者が参列します。午前10時には全国でサイレンが鳴らされ、国民が1分間の黙とうをささげます。この時間には車を止めたり、仕事や日常の手を休めたりして、戦没者と殉国烈士に思いを寄せる人も少なくありません。
家庭や公共施設では太極旗(韓国国旗)を掲げますが、顕忠日には弔意を示すため旗を通常より低い位置に掲げる「弔旗掲揚」が行われます。遺族や市民は墓地や納骨施設を訪れて献花、焼香、墓参りをし、学校や自治体では愛国心や平和の大切さを学ぶ追悼行事、作文・絵画などの啓発活動を実施します。食事に特有の決まった料理がある祝日ではありませんが、追悼と静かな内省を重んじる日であり、挨拶としては「나라를 위해 희생하신 분들을 기억하겠습니다(国のために犠牲となった方々を記憶します)」や「순국선열과 호국영령의 명복을 빕니다(殉国烈士と護国英霊のご冥福をお祈りします)」などの表現が用いられます。