ハングルの日
ハングルの日
基本情報
歴史的背景と由来
ハングルの日(한글날)は、韓国で毎年10月9日に祝われる国民の祝日です。2026年のハングルの日は10月9日(金)に当たります。この日は、朝鮮王朝第4代国王・世宗(セジョン)大王の主導によって創製された文字、ハングルの理念と価値をたたえる記念日です。ハングルは、漢字を十分に学ぶ機会を持たなかった民衆も容易に意思を表せるようにする目的で考案され、1443年頃に体系が整えられ、1446年に『訓民正音(フンミンジョンウム)』として公布されました。名称には「民衆を教える正しい音」という意味があります。
ハングルの日の起源は、1926年に朝鮮語研究者や民族運動家らが、訓民正音の公布から8回目の甲子年を記念して「カギャの日」を設けたことにさかのぼります。後に名称がハングルの日へ改められ、植民地期には民族の言語と文化を守る象徴として重要な意味を持ちました。大韓民国では一時、祝日としての扱いが変更されたものの、2013年に再び国民の祝日に指定されました。現在は、世宗大王の言語政策、文字の科学性、識字と文化的アイデンティティーの意義を考える日として広く定着しています。
伝統、習慣、お祝いの方法
ハングルの日には、政府機関、学校、大学、博物館、図書館などで記念式典や講演会、ハングルの歴史を紹介する展示が開かれます。世宗大王や訓民正音に関する特別展、書道・カリグラフィーの実演、ハングルの美しさを生かしたデザイン展、作文・タイポグラフィー・クイズの催しなども一般的です。ソウルの光化門広場にある世宗大王像周辺や、国立ハングル博物館、世宗市などでは、文字文化をテーマにした教育プログラムや体験型イベントが行われることがあります。
家庭で特定の伝統料理を食べる祝日ではありませんが、学校や地域の行事では、韓国の伝統菓子や飲み物を味わいながらハングルで名前を書いたり、韓紙に文字を書いたりする活動が見られます。ハングルの子音・母音を使った言葉遊び、正しい韓国語表記を学ぶ企画、古い字体と現代の書体を比較する展示も人気です。標準的な定型挨拶が決まっているわけではありませんが、「한글날을 축하합니다(ハングルの日をお祝いします)」「한글의 소중함을 되새기는 날입니다(ハングルの大切さを改めて考える日です)」などの表現が使われます。