クリスマス
クリスマス
基本情報
歴史的背景と由来
ブラジルのクリスマス(Natal)は、毎年12月25日に祝われ、2026年は12月25日(金曜日)に当たります。その起源は、16世紀のポルトガル植民地時代に伝えられたローマ・カトリックの降誕祭にあります。宣教師たちは教会暦やキリスト降誕の物語を広め、先住民社会やアフリカ系住民の文化、ポルトガルの宗教習慣と結びつきながら、ブラジル独自のクリスマス文化が形成されていきました。現在もキリスト教徒にとってはイエス・キリストの誕生を記念する重要な宗教行事です。
ブラジルでは、クリスマスは家族や親しい人々が集まり、愛情、連帯、寛容、希望を分かち合う季節として広く認識されています。12月24日の夜から祝宴が始まり、25日は家族で過ごす祝日となります。都市部ではイルミネーションや大型のクリスマスツリー、商業施設の華やかな装飾が目立ち、サンタクロースに当たる「パパイ・ノエウ(Papai Noel)」のイメージも定着しています。一方で、教会の降誕場面やミサを中心とした伝統も根強く残っています。
伝統、習慣、お祝いの方法
代表的な習慣は、12月24日夜に行う「セイア・デ・ナタウ(ceia de Natal)」と呼ばれるクリスマス・ディナーです。家族が集まって七面鳥、ローストチキン、ハム、米料理、サラダ、ファロファなどを味わい、デザートにはフレンチトーストに似た「ラバナーダ(rabanada)」、ドライフルーツ入りの「パネトーネ(panettone)」、チョコレート風味の「ショコトーネ(chocotone)」などが登場します。南半球のブラジルではクリスマスが夏に当たるため、地域や家庭によっては冷たい料理、果物、飲み物を取り入れた軽やかな食卓も楽しまれます。
深夜には「ミサ・ド・ガーロ(Missa do Galo)」、すなわち深夜ミサに参加する人も多く、教会では聖歌や降誕場面の展示を通じて宗教的な意味を再確認します。家庭では真夜中にプレゼントを交換したり、25日の朝に子どもがツリーの下の贈り物を開けたりします。挨拶としては「フェリス・ナタウ!(Feliz Natal!/メリークリスマス)」が一般的で、「フェリス・ナタウ・エ・プスペロ・アノ・ノーヴォ!(Feliz Natal e próspero Ano Novo!/メリークリスマス、そして実り多い新年を)」という表現もよく使われます。